刈払機コマツゼノアG3Kの修理

今朝、ワンコの散歩の帰りに近所の同年代のNさんとのご挨拶・・・  おはよう!


で、「刈払機が調子悪くてキャブレターとか分解掃除してみたけど直らないんだけど」  とのこと。



この刈払機は半年ほど前にも調子が悪いという事でメインジェットを清掃して直した事がある。


今回はNさん自身でキャブレターをバラしていろいろ見たらしいが、どうも直らないらしい。



そこで機械いじりの好きな私としては黙っていられないんですねー。


「それじゃーその刈払機を預からしてー たぶん今日中に直せると思うよ」




ちょっと前置きが長いですね。  

それではこのコマツゼノアG3Kという刈払機の修理開始です。
d0225575_14431539.jpg



まず症状は  ●エンジンはなんとか始動するが回転が上がらずすぐエンストする●


ということなので原因は燃料系かなと一応予測しました。



でも何はともあれまず点火プラグを点検します。
(プラグを一番先に点検すればよかった事が今まで何回もありました)   ちゃんとスパークするし特に問題は無さそうです。
d0225575_14361267.jpg

いくら自分がイイ歳だからと言って手の皮がたるんでいるのではありませんよー。 ビニール手袋をしているのです。



キャブレターをバラし、メインジェットや各部を点検しましたが特に異常は無いようです。
半年前にきれいに清掃したので汚れもありません。




それでは燃料がフロートチャンバーにちゃんと流れ込んでいるのかな?  を点検します。

燃料コックをONにし、ビニールチューブを口にくわえて息を入れます。


ウッ!  息が入っていきません。 (フロートが下がっている場合は息が入るはず)


これは異常ですね・・・これが原因と断定しました。 (この写真は燃料コックがストップの状態です)
d0225575_14544418.jpg



この状態では燃料が滲む程度に流れて、少し溜まった状態だとエンジンは始動するけどすぐ消費してエンスト
したのではと思います。



では、なんで燃料が流れないのかをよく観察しましたらフロートバルブがストップ側で固着しているのです。

この2ストロークエンジンはオイルとガソリンの混合燃料なのでメインジェットやバルブは濡れる、乾燥するを
繰り返しているうちにガム状になったオイル分がコーティングされてしまうんですね。

ネトネトしたものがフロートバルブに付着しています。
d0225575_15151738.jpg





そのネトネトをきれいにするにはフロートバルブを外さなくてはならないのですが・・・


簡単にはずれそうもない!  困った!


なぜかというとフロートレバー?  フロートバルブレバー?アーム? のピボットピンが圧入されているからです。

普通は圧入なんてされていないんですよね。 ピボットピンはスルスル動くくらいなんだけどなー。


なんて面倒な構造なんだろう。 つまらないコストを掛けなくてもよさそうだが。

だいたい修理する側に立った設計になっていないなー  (コマツゼノアさんには悪いが)

フロートチャンバーを取り付けてしまえばピンは抜けないんだよねー。 だから圧入は不要じゃないかなー。  

HONDAだってSUZUKIだってYAMAHAだってKAWASAKIだってみんなバイクのキャブはそうなっているんだけど。
(最近の新しいバイクはインジェクションだから関係無いけどね)



無理やりピンを打ち抜こうとすると亜鉛ダイキャストが割れちゃいそうだし、どうしようかな。


そこで千枚通しの先を少し削ってキャブレターが壊れない程度に段々力を入れて打ち抜いてみた。  ドキドキものです。


幸運なことになんとか抜けました。
d0225575_15365080.jpg

(ピンの片側がカシメてあって、その部分が圧入となっている)



キャブレター本体側は耳かき綿棒、フロートバルブはパーツクリーナーで清掃しました。

パーツクリーナーはホームセンターで300円くらい、バイクメーカー純正のキャブレタークリーナーなら簡単に溶けてきれいになるのですが、1500円くらいします。

キャブレター本体側 清掃完了。
d0225575_15473689.jpg



フロートバルブもきれいになりました。
d0225575_1548491.jpg




d0225575_22425617.jpg

この後、組み立てて試運転しましたが、するどい吹き上がりで気持ちいいですねー。

うまく直りました。




by yuzuchan9775 | 2013-04-19 16:04 | 機材/道具 | Comments(9)

Commented by ALTI865 at 2013-04-19 23:58
故障原因の推測から診断、分解修理ですっきり直って調子よくエンジンが回ると非常に気分が良くなりますよね~
Commented by yuzuchan9775 at 2013-04-20 08:09
本当にそうですね。また自分の推測通りに修理が進行すると
これは快感と言ってもいいくらいですね。
でも、いつもこんなふうに上手くいくとは限りませんが。
アクティーのクランクプーリーみたいに・・・  
あー思い出すと恥ずかしいです。
Commented by ひろ at 2014-01-30 08:15 x
このブログを見てG3kが復活しました。有難うございました
Commented by yuzuchan9775 at 2014-01-30 09:34
ひろさん
コメントをいただき、ありがとうございます。
G3Kの修理でこのブログを参考にしていただいたなんて
こんな嬉しい事はありません。
この記事をUPした甲斐がありました。
また何かを修理しましたらUPしたいと思います。
Commented by 藤井 at 2014-06-22 17:53 x
教えてください。機械音痴で修理は出来ません。先日、刈払機をを使おうと燃料を入れたところ・・・この最後の写真(キャブ部分)で左側面から出ているチューブが無く燃料が吹き出てしまいました。何の役目をしているのですか・?また、チューブはどんな店に行ったらありますか・???よろしくお長いします。
Commented by yuzuchan9775 at 2014-06-22 18:53
藤井さん
コメントをいただき、ありがとうございます。
私の分かる範囲でお答えさせていただきます。

燃料を入れた時に噴出してしまう原因はチューブが有る無しとは関係無いと思われます。
そのチューブはガソリンがオーバーフローするときに流れ出す位置を規制しているだけです。
たぶん原因はフロートが何らかの原因で浮力が無くなったか、フロートバルブにゴミが
詰まって燃料を止められない状態になっていると思われます。
一度この記事を参考にフロートバルブ周りをきれいにしてみたらいかがでしょうか。
また何かありましたらコメントをいただければ分かる範囲でお答えさせて
いただきます。
Commented by yuzuchan9775 at 2014-06-23 07:47
追記
長年使っているということでしたらフロートバルブの先の黒い円錐部分が
摩耗、変形して燃料を止められないという事もあります。
いずれにしても一度、フロートチャンバーを外してフロートやフロートバルブの
点検が必要です。
Commented by 団塊マン at 2014-06-24 12:16 x
こんにちは、初めまして。
私もG3Kを30年使っています。
重いけど低回転で刈れるので低騒音で負荷がかかっても回転が落ちず(山林用のため排気量34CC)、使い勝手が良く今も部品がJAで手に入ります。
一時他社も使いましたがクラッチドラム2回、回転シャフト、キャブのダイヤフラム交換をして又ダイヤフラムが伸びて使用不可になりました。
ダイヤフラムが2000円もするので、修理を見合わせています。
G3Kの故障はメインジェット内へ糸屑混入、オーバーフロー(燃料フィルターが現在と違い、網目のためか通過したナイロン系の糸屑がフロートバルブの密着を阻害したり、メインジェット内へ入る)ぐらいで部品交換をしないで直ります。
他に長期使用による消耗品としてプラグコード、アクセルケーブルぐらいです。
最近ジャンク店でG3Kを購入しレストアました。
今後もG3Kを使い続けていきます。
Commented by yuzuchan9775 at 2014-06-24 18:52
団塊マンさん
コメントありがとうございます。
G3Kを30年も使われているんですね。
すごい事です。
団塊マンさんのメンテナンスの腕、知識も然ることながら
G3Kの設計自体も耐久性に考慮されているんでしょうね。
道具というのは大事にすれば長く使えますし、これぞECOだと思います。
一つのものを長く使うことは適切なメンテナンスが必要ですが、それを
自分でやるという事も楽しみでもありますよね。
これからもどうぞG3Kを大事に使ってやってください。